山田すこやか

はり治療とは(東洋医学の考え方)

はり治療は、ツボに鍼(はり)で刺激を与えて、血液やリンパの流れを促進することで免疫力を向上させ、滞った人体の自浄作用、つまり病気やケガを治そうとする働きを高めます。人体にもともと備わっている自然治癒力をアップさせる働きがあるといわれています。

体の不調が起きることの原因は、病気そのものが原因というわけではなく、気の流れが悪くなっていたり、バランスが悪いことが原因で起きると考えられています。根本から体質を改善させて、原因を解消することを目的として行われている治療方法です。

はり治療による効果

はり治療の効果には様々な効果があるといわれています。大きなものとしては、血液の流れをよくする効果や、痛みの緩和・筋緊張の緩和や自律神経のバランスを整える効果です。 WHO(世界保健機構)もその有効性を認めています。

 

[はり治療で期待できる効果]

筋肉・神経のリラックス
「肩こり」「腰痛」「関節リウマチ」「冷え症」
精神リラックス
「倦怠感」「更年期障害」「顔面麻痺」「不眠症」「耳なり」「自律神経失調症」
呼吸器系
「ぜん息」「呼吸障害」「眼精疲労」
内臓系
「便秘」「胃もたれ」「生理痛」

スポーツ鍼灸

スポーツ鍼灸は多くのスポーツ選手が早くから取り入れていて、プロスポーツ界まで波及しています。

スポーツ鍼灸による“治療”と“予防”

1.外傷(けが)の治療
鍼治療は腫脹(腫れ)の早期回復や痛みの緩解に用いられます。また使いすぎによる慢性の傷害に対する鍼治療は鎮痛を目的に用いられますが、主として筋緊張の緩和や局所の循環の改善により痛みの緩解を計ることにあります。
2. 外傷(けが)の予防
練習量が増加したり試合が続く場合、自覚症状が出現する前に傷害を起こしやすい部位をあらかじめ治療しておく必要があります。異常を早期に見つけ治療し、傷害の発症を予防することが大切です。

スポーツ鍼灸による“パフォーマンス向上”

1. コンディションの調整
スポーツ選手が体調を維持し練習メニューをおこない、最高のコンディションで試合に挑むことは、勝つためにもっとも重要なことです。
2. 競技力向上
主として疲労の回復を早めることで、より高度な練習メニューをこなすことができるようになります。これにより、競技力が向上するというメカニズムです。

はり治療に関する豆知識

“はり”の太さは髪の毛くらいってホント?
よく使われる鍼の太さは直径0.14〜0.2mm位であり、採血などで使われる注射の外径が0.7〜0.9mmであることを考えると、その太さは1/3以下になります。
“はり”にはどんな種類があるの?
  • 【毫鍼(ごうしん)】
    一般的なハリです。長さは3〜5センチ、太さは0.16〜0.26ミリで、ハリの先は松葉型という特殊な形をしています。
  • 【てい鍼】
    刺さないハリの代表です。ツボというのは不思議なもので、敏感な体質の人にはこういう金属を接触させるだけでも効果があるものです。 指圧のようにぐいぐい押すわけではなく、ホントに触るだけです。また、軽くなでたりさすったりもします。
  • 【皮内鍼(ひないしん)】
    テープで皮膚に固定して使うハリです。長さは4〜8ミリで、皮膚のいちばん表面のところへ横向きに1〜2ミリほど刺してテープで留めます。持続的に刺激することができるので効果があり、よく使われるハリです。
  • 【円皮鍼(えんぴしん)】
    皮内鍼と同じようにテープで固定するハリです。画鋲そっくりですが、まるい部分の直径が2〜3ミリ、ハリの長さが1〜1.5ミリと、超ミニサイズです。
はり治療って痛くないの?
患部の状態によっては痛みとは異なる「刺激」を感じる場合もございます。注射針を刺されるような痛みを感じることはありません。 また鍼はあまりにも細いため、軟らかくしなったりしてしまいます。そこで「鍼管」(中が空洞になっている細い管)というものを使用し、細く軟らかい鍼がスムーズ刺せて、痛さを感じない理由の一つです。
はり治療はどのくらいの頻度で通うのがいい?
症状によりますが、一般的に1週間に1度〜2度程度の治療になります。
体質改善がはり治療の基本ですので、定期的な治療が望ましいですが、症状が安定すれば通院頻度を落としていただいても構いません。
はり灸治療の費用について
●局所・・・2,000円前後(税別)
肩、腰などのピンポイントに15分程かけて重点的な治療を行います。
(材料費300円〜500円が別途必要です)

●全身・・・4,000円前後(税別)
全身のコンディションをすこやかに整えるトータルな治療を行います。
(材料費300円〜500円が別途必要です)

※当院では厳しい衛生管理の下、完全滅菌された使い捨てのはりを使用しています。
※はり灸が苦手な方には無理におすすめしませんのでご安心下さい。